岩泉町の山林 キノコ採りの女性がクマに襲われけが

27日朝岩手県岩泉町の山林でキノコ採りの女性がクマに襲われ頭や腕にけがをしました。
女性は意識があり命に別状はないということです。

27日午前6時20分ごろ、岩泉町安家の山林でキノコ採りをしていた70歳の女性が「クマに襲われた」と一緒に山に入っていた夫から消防に通報がありました。

警察によりますと、女性は頭や左腕にけがをしていて久慈市内の病院に搬送されました。

意識はあり、命に別状はないということです。

警察と消防によりますと、クマは大人のクマで女性は襲われたあと近くにいた夫と合流し助けを求めたということです。

岩手県内ではことし、クマに襲われてけがをする人が相次ぎ県は5月に2016年度以来となる「ツキノワグマの出没に関する警報」を出してクマの被害に警戒するよう呼びかけています。

岩手県自然保護課によりますと、ことし4月から27日までにクマに人が襲われる被害はすでに去年の23件を上回る26件発生し、1人が死亡、26人がケガをしたということです。

県は山に入るときは複数人で行動すること。

鈴やラジオなど音の出るものを持って行く。

県ホームページに掲載しているツキノワグマ人的被害状況マップを確認するなど対策をして万が一クマに遭遇し攻撃してきた場合両腕で顔や頭をカバーし、体を丸くして地面に伏せて防御するよう、呼びかけています。

岩泉町安家の山林でクマに襲われけがをした女性と一緒にキノコ採りをしていた夫によりますと2人は午前5時ごろにマツタケをとるために山に入ったということです。

夫は「妻は木を倒して栗を食べていたクマに襲われたようです。妻は頭から血を流し、腕はクマに噛まれたようでした。その後、救急車を呼んで搬送してもらいました」と話していました。

また「妻はクマよけの鈴をつけていたけれど、クマは逃げなかったようだ。この時期は気をつけなければならない」と話していました。