物価高騰で雇用環境厳しく 盛岡市で企業の合同説明会

就職を希望するすべての人を対象にした企業の合同説明会が、盛岡市で開かれました。

これは物価高騰などの影響もあって雇用環境が厳しくなるなか仕事を探す人を支援しようと、盛岡市とハローワーク盛岡がいわて県民情報交流センターで開いたものです。

希望者の年齢は問わず、26日は20代から60代までのおよそ150人が参加しました。

はじめに、製造業や運送業、それに医療施設などおよそ20社が、それぞれ仕事の内容などについて説明しました。

このあと、個別に希望者と企業の担当者が相談できるブースが用意され希望者が「未経験でも大丈夫ですか」と質問すると、担当者は「丁寧にしっかり仕事を教えるので大丈夫です」などと応じていました。

参加した28歳の女性は、「実際に企業の担当者と話をすることで、疑問点が解決されてよかったです。仕事を通して何か一つ、スキルを身につけたい」と話していました。

ハローワーク盛岡によりますと、企業倒産が増えたことなどから仕事を求める人の数はことし7月時点で1741人と、去年の同じ時期より1%増えている一方、企業側では建設業などを中心に人手不足の状況が続いているということです。

ハローワーク盛岡の黒澤勝治次長は、「企業の担当者と求職者が直接話す場を設けることでミスマッチを防ぐこともできる。今後も企業側と仕事を探している人の出会いの場を作る支援を続けていきたい」と話していました。