土屋復興相 就任後初めて知事と面会

今月行われた内閣改造で初入閣した土屋品子復興大臣が就任後初めて県庁を訪れて達増知事と面会し、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出による風評被害対策などに取り組む考えを示しました。

達増知事との意見交換のなかで土屋大臣は「これから機会あるごとに被災地を歩き、現場主義を徹底していく。処理水の放出についても影響がある漁業者への説明を続けるとともに、国内外に対して安全性を訴えていく。風評被害対策として販路を探していくことも大事だ」と述べました。

これに対し達増知事は「東日本大震災の津波から12年がたち、心のケアやコミュニティ作りといった課題に加え、主要魚種の不漁や物価高騰などが被災地の復興に影を落としている」と岩手の現状を訴えました。

そして、処理水放出による影響については、「風評対策や水産物への力強い支援をはじめ、今後とも被災地の復興に取り組んでもらいたい」と伝えました。

意見交換のあと土屋大臣は「被災地の復興の司令塔として、隠れがちな女性の声をはじめさまざまな意見を聞いて、1日も早い被災地復興に向け取り組んでいく」と話していました。