キノコ採りの遭難 9割が60歳以上の人 無理しないよう注意

県内ではこれからキノコ採りが盛んになりますが、60歳以上の人が遭難するケースが毎年、相次いでいるため、岩手県警察本部は体力や健康状態に応じた行動をとり、決して無理をしないよう呼びかけています。

県警察本部のまとめによりますと、県内で去年までの5年間にキノコ採りをしていて49人が遭難し、このうち9人が死亡しています。

また、遭難した人の9割以上の46人が60歳以上の人でした。

60歳以上の人が遭難した要因で最も多かったのが「道に迷った」というもので19人、次いで「滑落」が15人、さらに「クマによる被害」も5人いました。

去年、県内では八幡平市で85歳の男性が、奥州市で77歳の男性がそれぞれキノコ採り中に滑落して死亡しました。

警察は遭難を防ぐため、家族などに行き先や帰宅する予定時刻を伝えること。

出かける前には携帯電話を充電し、必ず持っていくことは大前提として、体力や健康状態に応じた行動をとり、無理をしないことが肝心だと呼びかけています。

さらに、遭難した場合は体力を温存するため、むやみに動かないことなどを呼びかけています。