大槌町で養殖されたギンザケが地元の学校給食に

大槌町の小中学校で、地元で養殖されたギンザケが給食で出され、子どもたちが味わいました。

養殖のギンザケは、19日、大槌町内にある3つの学校で出されました。

このうち、吉里吉里小学校の3年生の教室には養殖事業に協力する水産会社の職員などが招かれ、食事に先立って、稚魚を地元の川で育て、海に運んで大きくしていることなどを説明しました。

大槌町では、漁協が水産会社などと連携して3年前からギンザケとトラウトサーモンの養殖に取り組み、「岩手大槌サーモン」という名前でブランド化しています。

19日の給食に出されたのは、このブランドで売り出されているギンザケの照り焼きで、子どもたち14人が味わっていました。

食べた子どもは「おいしいです。また給食に出してほしいです」と話していました。

町は、町内で水揚げされた秋サケを給食に出す取り組みをおととしまで行っていましたが、記録的な不漁で中断しているということで、今後は地元で養殖されたサーモンを出していきたいとしています。

大槌町教育委員会の松橋文明教育長は「ふるさとで育てられた味を子どもたちに知ってもらえたらうれしいです。今後、生産量が伸びれば、給食に提供する機会も増やしていきたいです」と話していました。