県内 特殊詐欺被害 8月はことし最多の3件確認 注意を

県内でことし確認された特殊詐欺の被害は8月末までに10件で、被害額は3100万円余りとなっています。
件数・被害額ともに去年の同じ時期と比べると減っていますが、先月は月間としてはことし最多の3件が確認されていて、警察は引き続き注意を呼びかけています。

岩手県警察本部のまとめでは、県内でことし8月末までに確認された特殊詐欺の被害は10件で、被害額は3138万円余りとなっています。

去年の同じ時期と比べると件数は13件、被害額も4837万円余り減っていますが、8月に被害が確認された件数は1か月としてはことし最も多い3件で、被害額も430万円を超えています。

県内での特殊詐欺被害の特徴として、未払いの料金があるなどの名目で現金を送金したり、電子ギフトを購入させられたりする架空料金請求詐欺が5件と半数を占めていて、被害者の6割が高齢者だということです。

また、架空料金請求詐欺の手口の1つで「老人ホームに優先的に入所できる」などと持ちかけてくる不審電話が、県内全域で確認されているということです。

警察は「知らない相手からの不審な電話やメールで金の話が出たらまず詐欺を疑ってほしい。もし被害に気づいたらすぐに警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。