洋野町で防災訓練 土砂災害と地震大津波を想定

新型コロナウイルスで中止が続いていた洋野町の全町民を対象とした防災訓練が4年ぶりに行われました。

4年ぶりに行われた洋野町の防災訓練は山間部では土砂災害を、沿岸部では午前7時に地震が発生し、その5分後に大津波警報が発表されたという想定で行われました。

このうち海沿いの宿戸地区では高齢者や障害のある人など避難の際に支援が必要な人たちを車で避難させる訓練が行われ、住民が支援が必要な家庭を回り車に乗せて避難所に向かっていました。

避難所になっている宿戸農漁村センターにはおよそ70人が避難して避難にかかった時間や避難のしかたについて確認を行っていました。

岩手県が去年、公表した、最大クラスの津波が発生した場合、洋野町の海沿いでは11メートル以上の津波が予想されています。

避難の際に支援が必要で訓練では車で避難した尾前勝二さんは「歩くのが大変だから、車で来てもらって助かりました。高齢者には救いです」と話していました。

宿戸地区の自主防災組織の高屋敷幸雄会長は「皆さんが本気で参加してくれて本当に良かったと思います。改めて地域住民とのつながりや自主防災組織の大切さを実感しました」と話していました。