岩手県知事選挙 現職 達増拓也氏 5回目の当選

岩手県知事選挙は、無所属の現職で、立憲民主党など野党側が支援した達増拓也氏(59)が公明党県本部が支持し、自民党が支援した新人を抑え、5回目の当選を果たしました。投票率は56.63%で、これまでで2番目の低さとなりました。

岩手県知事選挙の結果(開票率100%)
▼達増拓也(無所属/現)当選
 33万6502票
▼千葉絢子(無所属/新)
 23万2115票

無所属の現職で、立憲民主党など野党側が支援した達増氏が、元県議会議員で、公明党県本部が支持し、自民党が支援した千葉氏を破り5回目の当選を果たしました。
【達増氏「生きにくさを生きやすさに転換」】
達増氏は「立憲民主党を基軸としつつ、国民民主党や共産党、社民党など、県民集会連合というような形となり、そこにどんどん多くの人が参加して、多くの人に投票いただいての勝利となったと思う。特に人口減少対策をしっかりやって生きにくさを生きやすさに転換し、また、地域の魅力をどんどん全国や海外にも発信して交流人口も増やし、岩手県民と岩手に関わる人たちをエンパワーできる岩手にしていきたい」と述べました。

【千葉氏「やり残したことはありません」】
千葉氏は、「この9か月間、みなさまに支えられて突っ走って参りました。やり残したことはありません。残念な結果ですが、子どもたちや家族にとっても『挑戦するって素晴らしいよね』というような経験になってくれればいいなと思っております。期待に応えられなかったのは、ひとえに私の不徳のいたすところです。私が及ばなかったというところは、しっかりと皆様に伝えて、支えていただいたことに心から感謝を申し上げます」と述べました。

【達増氏とは】
達増氏は59歳。
外務省を経て、衆議院選挙で4回当選したあと、2007年の岩手県知事選挙で初当選し4期目を務めています。
選挙戦では、子育て支援策の拡充や、県立病院の充実をはじめとした医療提供体制の整備、それに賃上げや生産性の向上に取り組む中小企業の支援などを訴えました。
そして、支援を受けた立憲民主党や共産党などの支持層に加え、いわゆる無党派層などからも幅広く支持を集め、5回目の当選を果たしました。

【投票率56.63%】
岩手県知事選挙の投票率は56.63%で、過去最低となった前回4年前を3.17ポイント上回りましたが、これまでで2番目の低さとなりました。