「防災の日」盛岡市 列車が緊急停止した想定で 地震対応訓練

「防災の日」の1日、盛岡市では大地震で列車が緊急停止したという想定で訓練が行われ乗客の避難誘導やけがをした人の救助の手順を確認しました。

盛岡市のJR東日本の施設で行われた訓練にはJRや消防、それに警察からあわせておよそ60人が参加しました。

訓練は午前10時ごろに岩手県内を震源とする震度6強の地震が発生し、列車が緊急停止したという想定です。

はじめに、列車の車掌が乗っている人の数やけがをした人の状況などを確認し、列車の外に設けられた災害対策本部に報告しました。

そして列車の先頭部分にはしごをかけ、乗客を安全に外に避難させました。

また消防の救急隊員は列車内でけがの程度に応じて治療や搬送の優先順位を決める「トリアージ」をしたあと、治療を急ぐ人から順に、けが人役を担架で運び出しました。

JR東日本盛岡支社盛岡営業統括センターの八嶋貴裕副所長は「普段から訓練を行っているが、きょうは防災の日ということで改めて対応を確認した。社員には、災害発生時には自分の命を守りながら乗客の生命を守るため迅速に対応してもらいたい」と話していました。