視覚障害者のための情報機器展 盛岡市
印刷された文章を音声で読み上げる機器など、視覚に障害がある人のための情報機器を集めた展示会が28日盛岡市で4年ぶりに開かれました。
県立視聴覚障がい者情報センターが盛岡市の複合施設アイーナで開いた展示会には、メーカーなど5社が開発した視覚に障害がある人の生活をサポートするための機器およそ50点が展示されました。
最近ではAI=人工知能を使った機器が増えてきたということで、中にはめがねのフレームにAIを搭載した機器を取り付けると、事前に登録した人の顔を認識して誰なのか教えてくれたり、腕時計を見るしぐさに反応して日付や時刻を音声で伝えてくれたりする機器もあります。
また、皿に物をのせると、その重さを音声で教えてくれる調理器具もあり、訪れた人は水を入れたコップなどを載せて、試していました。
病気で視力をほとんど失ったという花巻市の71歳の男性は「手で持っても、100グラムか200グラムか違いが分かりにくいので、音声で重量を教えてもらうと便利です。新しい機能が増えて使いやすくなっています」と話していました。
県立視聴覚障がい者情報センターは、来年1月に聴覚に障害がある人のためのサポート機器の展示会を開催する予定だということです。