久慈市の高校生が地元の伝統料理を食の匠に学ぶ

岩手県から「食の匠」に認定されている女性を講師に招き、郷土料理を学ぶ調理実習が久慈市の高校で開かれました。

この調理実習は、食文化の伝承を若者につなげようと企画され、久慈東高校の3年生で調理師を志している生徒15人が参加しました。

講師を務めたのは、優れた郷土料理の担い手として県から「食の匠」に認定されている谷地ユワノさんです。

25日は、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」にも登場した久慈市山形地区の伝統料理「まめぶ」の作り方を指導しました。

「まめぶ」は、クルミと黒砂糖を包んだ小麦粉の団子で、かんぴょうやにんじんなどをしょうゆ味のだしで煮た「まめぶ汁」にして食べられます。

生徒たちは、谷地さんに小麦粉と熱湯を混ぜて素早くこねることや、団子の空気を抜くと茹でたときに割れないなどとコツを教わりながら「まめぶ」を作りました。

生徒が作ったまめぶ汁を食べた谷地さんは「お団子は大きさもそろって綺麗に作られていました。この暑さの中、頑張って作っていて100点を上げたいです」と話していました。

調理師を目指しているという久慈東高校の太田海斗さんは「初めて作りました。作り方や歴史も学べていい経験になりました」と話していました。

同じく久慈東高校の横道心優さんは「思い出の味として久慈市の伝統料理を伝えていきたい」と話していました。