滝沢市 大きく実れ!滝沢スイカ!

県内一のスイカの産地である滝沢市では22日、市内の小学校の子どもたちが育てた「滝沢スイカ」の収穫が行われ、子どもたちが取れたての甘くてみずみずしいスイカを頬張っていました。

滝沢市は、岩手山の火山灰が広がる水はけのよい土壌で昼夜の寒暖差が大きいことからスイカの栽培に適しており、昭和30年ごろから盛んに生産されてきました。

直径30センチほどに育った「滝沢スイカ」は、重いもので10キロを超え、甘くてみずみずしい果肉が特長です。

滝沢小学校では、ことしから5年生の総合的な学習としてスイカ農家と一緒に学校近くのスイカ畑で苗を植えるところから「滝沢スイカ」を育ててきました。

この畑では、地元の風物詩である「チャグチャグ馬コ」に参加する馬の“ふん”で作られた堆肥を土の中に混ぜることでより栄養豊富な土壌にしています。

きのうは、学習の最後の段階として、大きく育ったスイカを収穫し、みんなで試食しました。

真っ赤で、果汁がじゅわっとあふれるスイカを食べた子どもたちは、「いつものスイカよりもとても甘くておいしいです」や「育てたものを食べるということを初めてやって、みんなで育てたのでとてもおいしく感じます」などと話していました。

スイカ農家の駿河俊也さんは、「きょう食べた味を忘れないで、大きくなってからも滝沢スイカを夏に食べたなという記憶にしてもらうことで、ふるさとを思い出してもらいたい」と話していました。