サンマ漁解禁前に 大船渡港で地元のサンマ船団の「出船式」

大型漁船によるサンマ漁が今月20日に解禁されるのを前に、全国有数の水揚げ量を誇る岩手県の大船渡港では地元のサンマ船団の安全と大漁を願い、「出船式」が行われました。

大船渡港では17日、色とりどりの大漁旗を掲げた地元の水産会社が所有する大型漁船6隻の出船式が行われ、乗組員などに花束が手渡されました。

港には漁業者の家族などが集まり記念撮影をするなどして別れを惜しんでいて、その後、サンマ船団は見送りを受けながら出港していきました。

サンマ船団は拠点となる北海道根室市の花咲港に向かったあと、北太平洋の公海の漁場でことし12月中旬ごろまで漁を行うということで、来週には大船渡港でことし初の水揚げを予定しています。

サンマ漁は、ここ数年全国的に不漁が続いていて本州ではトップの大船渡市の水揚げ量は去年は3054トンと前の年を24%上回りましたが、依然として低い水準となっています。

地元出身で漁船の船長は「家族と離れるのは寂しいですが、家族のためにもたくさんサンマをとれるよう、頑張ります」と意気込んでいました。