大槌町 解体された旧役場庁舎の時計などを展示

東日本大震災で役場職員40人が犠牲になった大槌町で、4年前に解体された旧役場庁舎に取り付けられていた時計などが解体後、初めて展示されました。

大槌町文化交流センターでは15日までの3日間、4年前に解体された旧役場庁舎の正面の外壁に取り付けられていた直径およそ90センチの時計や、職員が津波を逃れるために登った屋上へと続くはしごなどが展示されました。

大槌町では東日本大震災の津波で当時の町長と職員などあわせて40人が亡くなり、全壊した当時の役場庁舎を保存するか解体するか意見が分かれる中、4年前に解体されました。

会場では震災前から今までの大槌町の変化を写した写真や震災の被害を説明したパネルなどおよそ40点も展示され、きのうまでの3日間におよそ200人が訪れたということです。

大槌町協働地域づくり推進課の太田信博課長は、「町外から来た人からは『震災について伝える活動をこれからも続けてほしい』という声が多くあったので今後も展示会を開くなどして大槌町から『命を守る』ことの大切さを発信したい」と話していました。