岩泉町小本で記録的な雨 県内は土砂災害などに厳重警戒を

県内では大気の状態が不安定になっていて、岩泉町小本では、降り始めからの雨の量が平年の8月1か月に降る量の3倍を超える記録的な雨となっています。
14日も雷を伴った非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。

盛岡地方気象台によりますと、前線や暖かく湿った空気の影響で県内は大気の状態が不安定になっていて、局地的に雨雲が発達しています。

岩泉町小本では13日夜7時44分までの1時間に124.5ミリの猛烈な雨が降り、気象庁が1977年に統計を取り始めてから最も多くなりました。

12日午前0時の降り始めから、14日午前10時までの雨の量は、岩泉町小本で635.5ミリ、久慈市下戸鎖で247ミリ、普代村で235ミリ、岩泉町で197.5ミリなどとなっています。

岩泉町小本では、平年の8月1か月に降る量の3倍を超える記録的な雨となっています。

これまでに降った雨で土砂災害の危険性が非常に高まり、宮古市、岩泉町、田野畑村に土砂災害警戒情報が発表されています。

県内は14日も大気の状態が不安定で、雷を伴った非常に激しい雨が降るおそれがあります。

14日1時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、沿岸北部で60ミリ、内陸と沿岸南部で40ミリと予想されています。

また、15日の午前6時までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、沿岸北部で200ミリ、沿岸南部で150ミリ、内陸で100ミリと予想されています。

気象台は、15日にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するとともに、落雷や突風、「ひょう」に注意するよう呼びかけています。