大槌町北田副町長が辞任表明 条例改正せずに図書館民間委託

事務的な手続きのミスが相次いでいる大槌町の北田竹美副町長が必要な条例の改正の手続きをせずに町立図書館の運営を民間団体に委託していたことの責任をとって今月末をもって辞任することを明らかにしました。

9日大槌町役場では今月6日に行われた町長選挙で3期目の当選を果たした平野公三町長の定例の記者会見が開かれました。

町長の会見のあとに北田竹美副町長が記者団に「私は図書館の指定管理条例を制定していなかった当時の責任者で任期はあと1年ほどあるが、未制定の責任をとって今月末をもって副町長を辞任すると決意した」と述べました。

大槌町では3年前に指定管理者制度にもとづき町立図書館の運営を外部に委託した際に、必要な条例の改正手続きを行わず議会への提案を怠っていて去年になって条例の改正案が町議会で可決されるなど事務的な手続きのミスが相次いでいます。

大槌町の北田副町長は条例改正が必要だった3年前の2020年の春には町立図書館の館長だったということで同じ年の8月に副町長に就任しました。

任期は来年8月までということですが、任期を1年残して今月末をもって辞任するということで、平野町長も受け入れたということです。

会見後に北田副町長は「平野町長は3人が立候補した6日の町長選挙で当選したが、得票は過半数にはいたっておらず町民から信任されたとは言いがたくともに町政を担ってきた私が責任を感じ辞任することにした」と述べました。

平野町長は「突然の話で後任はまだ考えていない。これからどうするか考えたい」と話しています。