遠野市でニワトリやキジ100羽食べられる クマに襲われたか

遠野市の住宅の敷地内にある鶏小屋で飼われていたニワトリやキジあわせて、およそ100羽が食べられているのが見つかり警察はクマに襲われたとみて近くの住民に注意を呼びかけています。

警察によりますと、8日午後9時ごろ、遠野市遠野町の76歳の男性の住宅にある鶏小屋の近くから「鳥の鳴き声や物音がする」と警察に通報があったということです。

9日朝になって、警察官と男性が鶏小屋の中を確認したところ、観賞用に飼育していたキジやチャボ、およそ10羽が食べられ死んでいるのが見つかりました。

警察などによりますと、この鶏小屋では今月5日と6日の未明にも飼っていたキジやニワトリなどが食べられていて、これまでの被害は3日間であわせて、およそ100羽にのぼるということです。

警察は鶏小屋の金網を破った痕跡や食べた痕などからクマが侵入して鳥を襲って食べたとみています。

鳥を襲ったとみられるクマはその後、目撃されていないということで詳しい大きさなどもわからず、警察などが周辺をパトロールして近くの住民に注意を呼びかけたということです。

NHKの電話取材に男性の家族は「夜中にニワトリの鳴き声や、何かがぶつかるような音がしてまたやられたかと思いました。大事に育てていたニワトリがクマに食べられ、怒りがこみ上げます」と話しています。