“書店のない地域に本の売り場を”西和賀町に新書店オープン

中古書籍などの販売を手がけるブックオフコーポレーションが始めた書店のない地域に本の売り場をつくるプロジェクトで岩手県西和賀町に新しい書店がオープンしました。
全国初の試みで町ではおよそ20年ぶりの書店ととなります。

新たな書店は、町の水泳協会が運営する温泉プールのロビーにオープンしました。

売り場ではブックオフが提供する小説や児童書、コミックなどおよそ3000冊が販売されます。

2日のオープニングセレモニーでは夏休み中の小学生なども集まり、内記和彦町長が「オープンを契機に町を盛り上げていきたい」とあいさつしました。

そしてブックオフグループホールディングスの堀内康隆社長が「本を手にする機会を作るとともに、地域コミュニティーの活性化にもつなげたい」と話しさっそく販売が始まりました。

西和賀町ではおよそ20年前に書店が閉店しその後は書店がありませんでした。

今回はブックオフコーポレーションが立ち上げた書店のない地域に本の売り場をつくるプロジェクト「ふるさとブックオフ」の一環で書店が作られたということです。

ここでは子どもたちも購入しやすいよう1冊100円から300円で販売され訪れた人たちは好みの本を手に取ったり買い求めていました。

店舗は町の水泳協会が運営し、売り上げの10%が協会の活動資金にあてられるということです。

70代の男性は「近所に書店ができると手軽に本が購入でき、ここに集まる人たちと話ができるのも楽しみ」と話していました。

この書店は月曜日が定休日で、午前10時から午後6時まで営業するということです。