大槌町が整備を計画 震災犠牲者の追悼施設 起工式

大槌町が整備を計画している、東日本大震災の追悼施設の起工式が行われました。

東日本大震災の犠牲者を追悼する大槌町の追悼施設、仮称「鎮魂の森」は、町内の須賀町地区の防潮堤の内側にあるおよそ1.5ヘクタールの土地に整備される計画です。

29日、町や建設事業者などの関係者30人ほどが出席して起工式が行われました。

施設には、町内で犠牲になった人たちの名前を刻んだ「芳名碑」が設置されることになっていて、町によりますと、亡くなった1308人のうち、遺族が希望しなかった人を除く1272人の名前が記されるということです。

町は当初、ことし1月に工事を始め、来年3月の完成を目指すとしていましたが、住民の意見を反映して設計を変更したり、予算の精査に時間がかかったりしたため遅れたということです。

事業費は総額およそ5億3000万円で、完成は再来年の7月になる見通しです。

町は、現在「仮称」となっている施設の正式名称について、町民の意見などを聞いたうえでできるだけ早く決めたいとしています。