獣害対策 電気柵の設置方法を指導する人材育成で研修会

イノシシなどの農作物への被害が増えている中、野田村で、電気柵の設置方法などを農家に指導する人材を育成するための研修会が開かれました。

久慈地域ではイノシシやニホンジカなどの生息域の拡大に伴い農作物の被害が増えていて、被害額は5年前に比べ8倍になるなど深刻な問題となっています。

このため岩手県の県北広域振興局は、電気柵が必要な農家に設置方法を指導する人材を育成しようとこの研修会を開きました。

県や市などで主に農業を担当している職員、12人が受講し、電気柵の設置を行っている会社の担当者から電気柵の仕組みや効果的な設置方法などの説明を受けました。

また、実際に電気柵を設置し、効果的に電気を流すためにワイヤーをしっかり張ることや動物が電線を飛び越えたり下をくぐり抜けたりできないよう高さや間隔を調整することなど注意点を学びました。

研修を受けた久慈市農政課の職員、久慈洪介さんは「電気柵自体、初めて扱う物だったが、どういう物かがわかり良かったと思います」と話していました。

県北広域振興局農業推進課の濱戸もえぎ課長は「設置の時に相談があればうかがいますし、地域の皆さんで勉強したいときには研修会などを開くので積極的に声をかけてほしい」と話していました。