今後も「SL銀河」の運行求め愛好家など有志が署名を県に提出

東日本大震災の被災地を元気づけようとJR釜石線で運行され、ことし6月に惜しまれつつ引退した「SL銀河」の機関車を、今後も県内で観光列車などとして運行することを求め、鉄道愛好家などの有志が署名を県に提出しました。

署名を提出したのは県内に住む鉄道愛好家や沿線の住民などの有志、11人です。

25日、県庁を訪れ、オンラインで集めた5374人分の署名を県観光プロモーション室の担当者に手渡しました。

「SL銀河」は東日本大震災の被災地を元気づけようと、2014年からJR釜石線で土曜日と日曜日に運行されましたが、客車の老朽化などのため、ことし6月、惜しまれつつ引退しました。

JR東日本は「SL銀河」の機関車、「C58239」を車庫に保管していて、一般に公開するイベントを行っています。

有志は、今後も機関車を観光列車などとして運行していくことを求めて、去年9月にオンラインの署名サイトを立ち上げ、24日まで署名を集めたということです。

有志は今月19日にJR東日本盛岡支社を訪れ、署名を提出したということです。

署名を集めた有志の代表の出口聖也さんは「SLは復興のシンボルであり、人々に希望を与える存在でもあった。再び岩手にSLが走ってほしい」と話していました。