釜石市の新庁舎建設 資材の高騰理由にJVが契約辞退

釜石市が建設を予定している新庁舎について、工事を落札していたJV・共同企業体が、建設資材の高騰を理由に辞退したため、入札がやり直されることになりました。
釜石市は、工事の着工時期が半年以上遅れるという見通しを示しています。

釜石市役所は、庁舎が老朽化したため、現在の場所から北におよそ150メートル離れた場所に新庁舎を建設する計画です。

計画は、巨大地震による津波の新たな浸水が発表されたことで設計がたびたび変更になったほか、建設資材の高騰などもあって着工時期が後ろ倒しされ、来月に着工となっていました。

このため今月上旬に施工業者の入札が行われ、JVが優先交渉権を獲得していましたが、仮契約の手続きの前に「建設資材の高騰で採算が取れない」として、JV側が契約を辞退したということです。

このため、市は入札をやり直すことになりました。

これにより着工時期はさらに半年以上遅れ、2025年夏ごろを予定していた完成時期も後ろ倒しになって、2026年にずれ込む見込みということです。

釜石市は再度、事業費を見直すなどして入札を行うとしています。