岩手 西和賀町 ブックオフと協定 約20年ぶり町内で本販売

西和賀町は住民が本に親しむ機会を増やそうと中古書籍などの販売を手がける「ブックオフコーポレーション」と連携協定を結び、およそ20年ぶりに町内で本を販売する場所が出来るということです。

21日は西和賀町役場で刈田哲彦副町長とブックオフグループホールディングスの堀内康隆社長が協定書を取り交わしました。

今後、町の水泳協会が運営する「湯本屋内温泉プール」でブックオフが提供する小説、児童書、漫画などおよそ3000冊が販売され町民が本に親しむ機会を増やすということです。

この会社では書店のない地域に本の売り場をつくるプロジェクト「ふるさとブックオフ」を去年、立ち上げたということで西和賀町での取り組みが全国で初めてだということです。

読書活動の推進などに取り組んでいる「出版文化産業振興財団」によりますと、書店が1つもない自治体は去年9月時点で全国で26.2%に上っていて県内でも7自治体あるということです。

西和賀町でも、およそ20年前に湯本温泉にあった書店が閉店して以降は書店がなく、本を通じた交流の場にもつなげようと連携を決めたということで、売り場は来月2日にオープンする予定です。

西和賀町の刈田副町長は「町の新たな魅力が生まれると感じている。たくさんの本と親しんで、地域のコミュニティーの場としても活用してもらいたい」と話しています。