「銀河鉄道の夜」自筆の原稿特別展示 花巻市の宮沢賢治記念館

詩人で童話作家の宮沢賢治が亡くなってことしで90年です。
花巻市にある「宮沢賢治記念館」では代表作の「銀河鉄道の夜」の自筆の原稿が特別展示されています。

「銀河鉄道の夜」は賢治が1924年ごろに手がけたとされる童話作品で、83枚の原稿用紙などが残されています。

会場にはこのうち12枚の原稿用紙が展示されました。

原稿用紙は600字詰で鉛筆で書かれていて、中には文章を追加して言い回しを変えているところや、3行分の文章を赤い色鉛筆で囲み枠外に、挿入する場所を書き記しているところなどもあります。

訪れた人たちは童話のストーリーを思い浮かべながら原稿用紙を熱心に見入っていました。

山形県から観光で訪れた女性は「小学生のころから宮沢賢治が好きで読書感想文に書いたことがあります。原稿用紙を見て、直している部分や本に書かれていない部分に触れることができて感動しました」と話していました。

また東京都の男性は「初めて見ましたが何度も修正・校正を重ねていま私たちが読んでいる本があるのだな感じました」と話していました。

今回の展示は今月23日までですが、宮沢賢治記念館では来年2月12日まで6回に分けて自筆の原稿を入れ替えて展示を続けるということです。