教員採用試験の志願者数 8年前からほぼ半減

今月行われる県の教員採用試験の志願者数が初めて1000人を割り込み、8年前のほぼ半分になりました。
県教育委員会は「人材育成の魅力などについて、さらに情報発信を図っていきたい」と話しています。

県の教員採用試験は1次試験が今月22日、2次試験は来月下旬から9月にかけて行われます。

県教育委員会によりますと、小中学校と高校、特別支援学校などを合わせた志願者数は983人で、初めて1000人を割り込みました。

前の年度を69人下回り、8年連続で減少していて、8年前・2016年度の1859人と比べるとほぼ半減したことになります。

志願者のうち、小学校の教員は前の年度から12人減って298人、中学校の教員は10人減って264人、高校は44人減って249人でした。

特に高校の教員を志願した人の減少が目立っています。

背景について県教育委員会は、少子化に加え、本採用を目指して受験する「臨時教員」が減少していること、また教育学部以外の学生に一般企業を目指す傾向が強まっている可能性などを挙げています。

県教育委員会は「岩手の人材育成の魅力や教育現場の働き方改革などについて、さらに情報発信を図っていきたい」としています。