JR在来線 列車と動物の衝突件数は前年度より200件余減少

JR東日本盛岡支社管内の在来線で、昨年度列車がシカなどの動物と衝突した数は前年度と比べて200件あまり減少したことが分かりました。
JR東日本はダイヤ改正も影響したとみられると分析しています。

JR東日本盛岡支社によりますと、昨年度に管内の在来線で列車がシカなどの動物と衝突した件数は572件で、前年度の801件と比べて229件減少しました。

衝突した動物は、シカが483件と全体の8割以上を占め、カモシカが45件、クマが21件などとなっています。

路線別にみるとシカとの衝突が多かったのは山田線が207件、釜石線が194件で2つの路線で全体の、およそ8割を占めました。

衝突の時間帯は山田線、釜石線ともに午後5時以降の夜間が多かったとしています。

JRによりますと、動物との衝突が減った背景には去年3月の山田線のダイヤ改正で、最終列車の区間が短くなったことが考えられるということです。

JRでは、動物が嫌がるライオンのふんから抽出した成分を含んだ液体を線路上などに散布しているほか列車に取り付けたスピーカーから、シカが仲間に危険を知らせる声やシカが嫌う音を流すなどして引き続き衝突を防ぐ対策をしていくということです。