「木の仕事」に就職を 高校生対象に体験会

林業など木に関わる仕事への高校生の就職を増やそうと、久慈市などで木の伐採や製材作業の体験会が開かれました。

これは、久慈地域の林業や木材関係の業者などでつくる「久慈地方『木の仕事』協議会」が開き、久慈東高校の2年生、13人が参加しました。

久慈地域では林業に従事する人が、2021年度は前の年度から10%以上減り、3割近くが60歳以上と高齢化も進んでいます。

体験会は若い世代の就職を増やそうと企画され、まず洋野町で木材の伐採現場を見学しました。

生徒たちはクレーンなどを操縦させてもらいながら、切り出した木材を運ぶ作業を体験していました。

また、久慈市の製材会社では、昔ながらの手作業で木の皮むきをしたり、フォークリフトを操作したりしました。

伐採現場でクレーンを操縦した生徒は「大きな機械に何台も乗れて貴重な体験をしました。参加できてよかったです」と話していました。

製材会社でフォークリフトを操作した生徒は「仕事を体験してみて、就職先に林業を選ぶことも考えたいです」と話していました。

体験会を開いた「久慈地方『木の仕事』協議会」の熊谷盛会長は、「仕事を体験したことで地元に残り、林業関係で働く人が増えてくれればと思います」と話していました。