大槌町の東日本大震災追悼施設 今月29日に一般競争入札

大槌町は新たに整備を予定している東日本大震災の追悼施設について、今月29日に一般競争入札で工事業者を選ぶことになりました。
施設をめぐっては設計変更などの影響で工事の開始時期に遅れが出ていて、町は業者が決まったあとできるだけ早く工事に入りたいとしています。

東日本大震災の犠牲者を追悼する大槌町の追悼施設、仮称「鎮魂の森」は、町方地区の防潮堤の内側にあるおよそ1.5ヘクタールの敷地に整備される計画で町内で犠牲になった人たちの名前を刻んだ「芳名板」が設置されます。

この施設について町は当初、ことし1月に工事を始め、来年3月の完成を目指すとしていましたが、住民の意見を反映して駐車場に続く道路や車いす用のスロープの勾配を見直したり、芳名板に続く道にスロープを設置したりといった設計変更をしたことから、工事の開始が遅れていました。

こうした中、町は、今月29日に一般競争入札で工事業者を選ぶことになり、今月6日から入札への参加を受け付けています。

町は入札を経て工事の落札業者が決まったあとは臨時議会での議決を経てできるだけ早く工事に入り、再来年7月の施設の完成を目指すとしています。