宮古市で震災遺構を回るツアー 東京の小学生が教訓学ぶ 

宮古市の田老地区で東日本大震災の遺構などを回るツアーが行われ、東京の小学生が教訓などについて学びました。

宮古市田老地区では震災の教訓を伝えようと地元の観光協会などが「学ぶ防災ガイド」を行っています。

7日はこのツアーに東京の青山学院初等部の6年生119人が参加しました。

ツアーではまず、町並みを見渡せる防潮堤の上にあがり、ガイドから震災前にあった多くの住宅が津波で押し流されたと説明を受けました。

続いて震災遺構の「たろう観光ホテル」を訪れ、津波が防潮堤を越える様子を写した映像を見ていました。

この「学ぶ防災ガイド」は震災が起きたよくとしの2012年から行われています。

新型コロナの影響で2020年には年間の参加者がおよそ7600人あまりとコロナ前の半分以下に落ち込みましたが、ことしになって参加が回復してきているということです。

参加した児童の1人は「防潮堤があるからと油断したことで被害が大きくなってしまったという話が印象的でした。きょう学んだことは家族にも伝えて災害に備えていきたいです」と話していました。