全国植樹祭 式典会場周辺では警察が警戒強化

全国植樹祭が、4日岩手県陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園をメイン会場に開かれるのを前に会場周辺では式典が行われるエリアへの立ち入りが制限され、警察が警戒を徹底するなどしています。

全国植樹祭のメイン会場となる陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園は2日から3日間、関係者以外、入場できなくなっています。

この公園の中にはJR大船渡線BRTの「奇跡の一本松駅」がありますが、公園内に立ち入りできないため、北西におよそ700メートルほど離れた場所に臨時の乗り場が設けられました。

また公園内にある「道の駅高田松原」と「東日本大震災津波伝承館」も2日から休業していて、駐車場やトイレも使うことができません。

2日は警備員が関係者かどうか確認したうえで車を駐車場に誘導していましたが、立ち入り制限を知らずに訪れた人が説明を受けて引き返す場面もみられました。

さらに会場の周辺では全国各地から集まった警察官が不審物が置かれていないかなどを確認していて、警察犬も出て植え込みの中を確認するなど警戒を徹底していました。

陸前高田市に住む60代の女性は「全国植樹祭の開催にわくわくしている。東日本大震災後に全国から支援してもらい復興した姿やこれからも頑張っていこうとする姿を全国のみなさんに見てほしい」と話していました。

震災後にボランティアで訪れて以来、およそ10年ぶりに観光で訪れたという富山県の50代の男性は「全国植樹祭があると知らず、公園に入れなかったのは残念だが、陸前高田は復興したと感じてうれしいです」と話していました。