結核18人集団感染 盛岡市保健所“広がる可能性極めて低い”

盛岡市保健所は、盛岡市内で去年6月からことし4月までに、18人が結核に感染したと発表しました。
保健所は「これ以上感染が広がる可能性は極めて低い」としています。

盛岡市保健所によりますと、去年6月、盛岡市内の学校に通う20代の女子学生1人が結核と診断されました。

保健所では、この学生と接触した同じクラスの学生や職員、それに家族などを調査したところ、15人が結核に感染していることが確認されたということです。

またことし1月に、最初に感染者が確認された同じ学校の20代の女子学生が就職活動で健康診断を受けたところ、結核の感染が確認され、保健所がこの学生と接触歴がある学校関係者などを新たに調べたところ、ことし4月に別の1人の感染が確認されました。

また今月1日になって、ことしの感染者と去年の感染者の結核菌のDNAが同じだったことが判明し、盛岡市保健所は結核の集団感染が発生したと、発表しました。

保健所によりますと、県内での結核の集団感染は、平成30年1月以来です。

盛岡市保健所では「感染者はすでに入院や投薬の治療を受けている。これ以上感染が広がる可能性は極めて低い」としています。