山菜採りの84歳男性 クマに襲われけが 遠野市

17日午前、遠野市の山林で山菜採りをしていた人がクマに襲われ、頭などにけがをしました。
ことしクマに襲われてけがをした人はこれで6人となり、警察などが注意を呼びかけています。

警察や消防によりますと、17日午前10時半ごろ、遠野市土淵町の山林で84歳の男性がクマに襲われたと消防に通報がありました。

男性は山菜を採るため、朝8時半ごろから1人で山に入っていて、頭や顔を爪で傷つけられたほか、腕にもけがをしているということです。

クマに襲われた後、自力で車まで戻り、電話で連絡を受けた妻が消防に通報したということで、意識はあり、命に別状はないということです。

県内では16日も八幡平市と宮古市であわせて2人がクマに襲われてけがをしていて、ことし、人が襲われたのは5件で、合わせて6人がけがをしています。

警察や県によりますと、去年もこの時期は6件で7人がけがをしていましたが、ことしはクマの目撃情報が去年のおよそ3倍に上っているということです。

警察は山には1人では入らず、鈴や笛など音が出るものを携帯してクマに警戒するよう呼びかけています。