商業施設「メイプル」の管理会社の破産決定 負債は約3億円か

奥州市中心部にある商業施設「メイプル」の管理・運営会社「水沢クロス開発」がテナント収入の減少や電気料金の高騰などを受け、破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。
信用調査会社によりますと、負債総額はおよそ3億円だということです。

民間の信用調査会社東京商工リサーチ北上支店によりますと、「水沢クロス開発」は2004年に設立され、奥州市中心部に旧・水沢市が整備した商業施設「メイプル」の管理・運営を前の運営会社から引き継ぎました。

しかし中核となる食品スーパーの撤退などによるテナント収入の減少や客足の減少。

それに値上げによって年間で1億円以上の電気料金の負担が経営を圧迫し、先月20日、盛岡地方裁判所水沢支部に破産手続き開始を申し立て、今月11日に決定を受けたということです。

建物の管理などにかかった年間の経費は前期の売上高の8900万円余りを大幅に上回る2億円以上と見込まれ、負債総額は2億9500万円余りだということです。

メイプルをめぐっては、市街地の空洞化によるまちのイメージダウンを防ごうと、奥州市が建物を取得して再生させる方針を示しています。