岩手銀行 北日本銀行 東北銀行 決算はいずれも増収増益

県内の地方銀行3行の昨年度の決算が発表され、岩手銀行が9期ぶりに増収増益となるなど最終的な損益は3行それぞれ増収増益となりました。

岩手銀行は売上高にあたる経常収益が420億5800万円で前の年度に比べて7.4%増えました。

また最終的な利益にあたる当期純利益は51億700万円で3.5%増えました。

岩手銀行が増収増益となるのは9期ぶりで、要因について銀行は、国債や株の売却益が増えたことや企業の倒産などに備えた貸倒引当金を経費として計上したことで損失として認められ法人税が減ったためだとしています。

岩手銀行の岩山徹頭取は「これまでの施策の成果として評価したいが、コスト削減によるところが大きく、収入面では課題が残る」と述べました。

北日本銀行は2期連続の増収増益となりました。経常収益は200億600万円で0.1%の増加。当期純利益は25億7600万円で15.6%増えました。

要因としては住宅ローンの貸し出しが好調なことや国債の売却益が増えたことなどをあげています。

石塚恭路頭取は「コロナ関連の融資や住宅ローンの貸し出しなど各種施策により、良好な決算になったと受け止めている」と述べました。

東北銀行は貸出金の利息の増加や営業経費の減少などにより7期ぶりの増収増益となりました。

経常収益は120億5000万円で0.1%の増加。当期純利益は14億2000万円で10.9%増となりました。

佐藤健志頭取は「業績予想を上回り一定の評価ができると考えている。中小事業者に対してはアフターコロナを見据え、経営体力の強化につながるような攻めの資金繰り支援を行っていきたい」と述べました。