新型コロナ「5類」移行 歓迎の一方 感染対策継続の声も

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。
街の人たちからは歓迎する声があった一方で、引き続き感染対策に取り組んでいくという声も聞かれました。

新型コロナの感染症法上の位置づけについて、厚生労働省は外出自粛の要請や入院勧告などの厳しい措置をとることができる「2類相当」として対策にあたってきましたが、8日、季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。

国はこれまでのように行動制限を求めることができなくなり、感染対策は今後、個人の判断に委ねられます。

また、限られた医療機関で患者を受け入れる体制から、幅広い医療機関で対応する体制を目指すとしていて、これまで無料にしてきた医療費の窓口負担分は、検査や外来診療の費用などが自己負担に見直されます。

5類移行について、盛岡市の2人の子どもの母親は「幼稚園では子どもがマスクを外せるようになったが、親は引き続き着用するように言われている。これまでは子どもが熱を出した時はコロナが疑われ、すぐに診てもらうのが難しかったが、今後はすぐに診てもらえそうです」などと話していました。

花巻市の19歳の専門学校生は「コロナであらゆる活動が制限された高校生3年間だったので、ようやく制限がなくなるのはうれしい。マスクは周りの人が着用していて外しにくい部分はあります」と話していました。

岩手県内で1日に発表される新規感染者数は7日、148人で、先週の日曜日の3倍以上になりました。

盛岡市の70代の女性は「今後も手洗いやうがいを徹底したいです。マスクを持ち歩き、外の混雑していない場所や食事のとき以外は着用したいです」などと話していました。