閉所の保育所で「思い出の会」子どもたちに修了書 洋野町

少子化の影響から町立の保育所の統廃合を進めている洋野町で、閉所になる保育所が「思い出の会」を開き、別のこども園に移る子どもたちに修了書を手渡しました。

今年度で閉所になるのは洋野町立向田保育所です。

47年前に建てられ、老朽化したうえ、来年度は通う子どもが7人と10人を下回る見通しになったため、閉所して別の地区のこども園に統合されることになりました。

保育所では14日、保護者を招いて「思い出の会」を開き、まず、新型コロナの影響で3年ぶりとなった保育参観を行いました。

そして、来年度は別のこども園に移る7人の修了式を行い、それぞれに写真の入った修了書を手渡しました。

洋野町では0歳から5歳までの子どもの数が、合併した2006年度の888人をピークに減少が続いていて、来年度はピーク時の35%の317人になる見込みです。

このため、保育所の統廃合が進んでいて、ほかの2つの保育所でも閉所が検討されています。

自身もこの保育所に通ったという父親は「向田保育所には自分も3歳から通い、4人の子どももお世話になりました。閉所はさみしいです」と話していました。

保育所の長坂由加所長は「閉所は寂しいですが、子どもたちには地域の皆さんに見守って育ててもらえたことを忘れずに大人になっても地域を大切に思ってもらえればと思います」と話していました。