「復興教育」の新たな絵本 完成しお披露目 岩手県教委
東日本大震災からの復興を支える人材の育成につなげようと、岩手県教育委員会は昨年度から就学前の子どもに向けた絵本を製作していて、24日、今年度の新作が完成しお披露目されました。
県内の公立学校では震災の教訓や防災などを学ぶ「復興教育」が行われていて、県教育委員会は昨年度から就学前の子どもに向けた絵本を製作し、保育施設などに配布しています。
今年度の絵本が完成し、24日、お披露目されました。
「みんながいるから」というタイトルで30ページからなり、車を擬人化した主人公の「カーチン」が仲間とともに自然災害で被害を受けた人たちを助け、感謝される体験などを通じて他人とのかかわりの大切さを実感するというストーリーになっています。
来月までに県内すべての幼稚園や保育所などおよそ1500か所に4万部を配付する予定で、おもに読み聞かせの絵本として活用されるということです。
県教育委員会の菊池郁聡首席指導主事兼産業・復興教育課長は「自分にもできることがあるという気持ちを育み、幼いこどもたちが震災を知ることで復興教育の入り口に立つことにつながることを期待しています」と話しています。