伝統野菜の「遠野早池峰菜」が小中学校の給食に 遠野市

遠野市などで古くから栽培され、一時、生産が途絶えていた「遠野早池峰菜」のおひたしが市内の小中学校の給食に出され、子どもたちが味わいました。

「遠野早池峰菜」は、コマツナに似た野菜で、遠野市など早池峰山のふもとで古くから栽培されてきました。

一時、作る人がいなくなりましたが、遠野市の高校生が偶然、種を見つけて再び栽培し、2006年に復活しました。

コマツナより葉が大きく、甘みや歯ごたえのよさが特徴です。

遠野市では9日、この「遠野早池峰菜」のおひたしが、市内すべての小中学校合わせて16校の給食で出され、附馬牛小学校でも子どもたちが味わいました。

6年生の児童は「甘みと風味があって、しゃきしゃきしていておいしかったです。家でも食べたいです」と話していました。

普及にとりくむ「遠野伝統野菜研究会」の高橋義明会長は「遠野の気候にあった野菜で、栄養効果も高いので、売っているのを見かけたら、ぜひ購入してみてください。まだ栽培する農家は少ないですが、比較的簡単に育てられるので、家の畑や庭でも育ててもらい、どんどん広まっていけばうれしいです」と話していました。