県内でノロウイルスによる感染性胃腸炎相次ぐ 前年度比4割増
県内では保育施設などでノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生が相次いでいて、前の年度の同じ時期と比べると4割以上、多くなっています。
県によりますと今月18日、一関市内の認定こども園から保健所に「複数の園児がおう吐や下痢などの症状を訴えている」という連絡が寄せられました。
保健所が調べたところ、24日までに0歳から4歳の園児15人に症状があったことが確認され、このうち3人からノロウイルスが検出されたということです。
また、盛岡市内の教育・保育施設でも園児と職員の27人におう吐や下痢などの症状が見られ、宮古保健所管内の高齢者施設でも利用者と職員の33人に同じような症状が出て、いずれもノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生とみています。
重症の人はいませんでした。
県内では先月から24日までにノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の集団発生が、保育施設などで15件確認され今年度では50件にのぼっています。
これは前の年度の同じ時期と比べて15件、率にして4割以上多くなっています。
県はノロウイルスの感染予防には調理や食事の前、それにオムツ交換やトイレのあとにはせっけんを使って十分に手洗いすること、吐いたものの処理はマスクや手袋つけて換気をしながら行うこと、汚れた場所は塩素系の漂白剤で消毒することなどを呼びかけています。