製品から使用認められていない食品添加物検出 営業禁止処分
ゆで卵などを製造・販売する八幡平市の食品加工会社が、製造過程で使用が認められていない消毒剤を使っていたとして、県から無期限の営業禁止処分を受けました。
県は健康に影響はないとしていますが、会社は製品の自主回収を進めています。
処分を受けたのは、八幡平市の食品加工会社「岩手エッグデリカ」です。
県によりますと、この会社が製造・販売した「味付ゆで卵」を今月21日、保健所が検査したところ卵の殻から食品添加物として認められていない「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」が高い濃度で検出されたということです。
これは、畜舎などの消毒に使われる薬品で、殻にカビが生えるのを防ぐために使ったとみられるということです。
食べる部分からは検出されておらず、県は、健康への影響はないとしていますが、23日付で会社を無期限の営業禁止処分にしました。
「岩手エッグデリカ」は、この「味付ゆで卵」のほか、同じ加工場で製造した温泉卵や半熟卵など合わせて15品目、およそ90万個を自主回収し、電話で相談を受け付けています。
電話番号はフリーダイヤル0120−750−299です。
大川幸男社長はコメントを発表し、カビを防ぐために使用し、使用が認められていないという認識も一部の幹部職員にはあったとしました。
その上で「基本的な食品安全の意識に欠如があったと言わざるを得ません。お客様、関係機関の皆様の信頼を大きく損なう事になりましたこと、心からおわび申し上げます」としています。