達増知事 カナダで県産の和牛や農産物売り込み 関税撤廃前に
来月から、日本産の和牛をカナダが輸入する際の関税が撤廃されることを受けて、岩手県の達増知事がカナダを訪れ、輸出拡大に向けて県産の和牛や農産品を売り込みました。
カナダの首都オタワにある日本大使公邸では13日、岩手県産農作物のカナダへの輸出拡大を目指そうという催しが開かれ、カナダの政府やレストランの関係者などおよそ50人が参加しました。
この中で、岩手県の達増知事が英語であいさつし「県産の黒毛和牛の肉は、自然循環型農業の一環として生産されていて、うまみと甘味のバランスがとれた美しい霜降り肉です」と和牛のおいしさをアピールしました。
日本産の和牛をカナダが輸入する際の関税は、これまで、4年前に発効したTPP=環太平洋パートナーシップ協定に基づいて定められていましたが、来月からはすべて撤廃されます。
このため、日本からの和牛の輸出拡大が期待されていて、会場では、岩手県産の和牛を使ったすき焼きのほか、県産米とあわせたすしもふるまわれ、会場の人たちは県産の日本酒やりんごの料理などとともに味わいを楽しんでいました。
参加した地元のイタリア料理店のシェフは「和牛は霜降りのバランスがとてもよかったです。今後、レストランでも取り入れてみたいと思います」と話していました。