小学生が自ら植えた白菜収穫 宮沢賢治ゆかりの「下ノ畑」

詩人で童話作家の宮沢賢治が耕した花巻市の畑、通称「下ノ畑」で、地元の子どもたちが自分たちで植えた白菜の収穫を体験しました。

「下ノ畑」は、花巻市桜町にあるおよそ1000平方メートルの畑で、宮沢賢治がここで農作業している間、自宅に「下ノ畑二居リマス」と書き置きをしていたことからこう呼ばれています。

畑では地域の住民たちでつくる「下ノ畑保存会」が毎年、白菜を育てていて、28日は地元の南城小学校の3年生68人が収穫を体験しました。

白菜はことし9月に児童たちが苗を植えたもので、大きさ30センチ、重さ2キロほどに育ちました。

子どもたちは大人に手伝ってもらいながら丁寧に収穫し、1人が1個を持ち帰ったほか、学校の給食にも使われるということです。

収穫を体験した子どもたちは、「みそ汁に入れて食べたいです」とか「白菜が大きくなってびっくりしました。鍋にして食べます」などと話していました。

「下ノ畑保存会」の菅野将勝会長は、「収穫が去年より1週間ほど遅れましたが、出来はよかったです。家族で賢治さんの話をしながら食べてほしいです」と話していました。