聴覚障害者にも緊急情報を 情報受信機を活用した伝達実験

聴覚に障害がある人たちに災害などの緊急情報をいち早く伝えるため、情報受信機を活用した伝達実験が16日、盛岡市で行われました。

16日の実験は人工衛星を通じて自治体などに緊急に情報を伝えるJアラート=全国瞬時警報システムの全国一斉の伝達試験が実施されるのにあわせて行われ、聴覚に障害がある人や盛岡市の担当者、さらにオンラインで全国各地からおよそ50人が参加しました。

実験は聴覚に障害がある人向けの情報受信機を経由して照明を点滅させ、テレビを起動させる新たなシステムを使って行われました。

午前11時にJアラートの試験送信が行われると、すぐに照明が点滅し間もなくテレビが自動で起動してNHKのチャンネルに切り替わり聴覚に障害がある人たちがテレビの画面を見ることで何が起きているかを伝えるシステムの有効性が確認されていました。

岩手県聴覚障害者協会の齋藤智子事務局長は「私たちは音で情報を得られないので、テレビが自動的に起動すると何が起きているか気づく助けになる。避難所や病院などでもこのようなシステムが広がってほしい」と話していました。

新たなシステムづくりを行っている岩手大学などは今後、システムの実用化を目指すことにしています。

岩手大学理工学部の千葉寿技術専門員は「実験は想定通りに進められてよかった。聴覚に障害がある人たちが安心して生活できるように今後も精度を上げていきたい」と話しています。