昨年度の芸術選奨と美術選奨の表彰式 盛岡市

芸術や美術の分野ですぐれた業績があった県内の人や団体をたたえる昨年度の芸術選奨と美術選奨の表彰式が、盛岡市で行われました。

昨年度の芸術選奨と美術選奨には、出版や舞台、写真などさまざまな分野から7人と1つの団体が選ばれ、盛岡市にある知事公館で12日、達増知事から表彰状が贈られました。

このあと、芸術選奨と美術選奨の受賞者の代表があいさつし、美術選奨の部門では92歳の美術家、大宮政郎さんが「あっという間に定年を迎え、あっという間に亡くなる方がいっぱいいますが、老後も意欲しだいで何枚でも絵は描ける。私はこの美術選奨を老人のための応援歌だと思ってありがたく頂戴します」と述べました。

また、芸術選奨の部門では、1933年の昭和三陸津波と2011年の東日本大震災を生き抜いた、宮古市田老地区の実在の女性を描いた小説を出版した、児童文学作家の田沢五月さんが「震災で傷ついた人たちの姿を目の当たりにし、自分にできることは何かと考え、仮設住宅に通い書き上げた作品です。きょうの日を忘れずにこれからも精進していきたい」とあいさつしました。

表彰式のあと、田沢さんは「取材を重ねて何とか出版できた本だったのでうれしく思います。困難の中でも明るく元気に生きた女性の姿は、沿岸の人たち全体に通ずる姿だと思います」と話していました。