岩手県の3分の2の漁協が赤字決算 震災以降で最多

サケやアワビの不漁から県内では昨年度、漁業協同組合の3分の2にあたる16の組合が赤字決算となり、震災が起きた2011年度以降で最も多くなりました。

昨年度は秋サケの水揚げ量が前の年度の4分の1以下の413トン余りにとどまり、記録が残る昭和50年代以降で最も少なくなりました。

またアワビの水揚げも過去最低のおよそ86トンにとどまり、県内漁業を長く支えてきた主力がそろって深刻な状況となりました。

この結果、県内に24ある漁協のうち、3分の2にあたる16の組合が昨年度の決算で赤字を計上し、赤字となった組合数は震災が起きた2011年度以降で最も多くなりました。

サケやアワビの水揚げは震災後、減少傾向が続いていて、今回、赤字を計上した16の組合のうち、半分にあたる8つの組合が3期連続で赤字、3つの組合が2期連続での赤字となっています。

一方、黒字を計上した8つの組合も、令和元年度や2年度と比べると黒字額は減少傾向にあり、経営環境が厳しさを増していることがうかがえます。

岩手県漁業組合連合会は「県内漁業は非常に厳しい状況が続いている。経費の節減などにも限界があり漁獲量の回復を祈るほかない」としています。