「国際ロマンス詐欺」防止 ゆうちょ銀行員2人に感謝状

いわゆる「国際ロマンス詐欺」を未然に防いだとして21日、盛岡市の銀行員2人に警察から感謝状が贈られました。

感謝状を贈られたのは、ゆうちょ銀行盛岡店で窓口業務を担当する宮古亜里伽さんと店長の安田亨さんです。

警察によりますと先月27日に窓口を訪れた中年の女性が「外国人と結婚するためにイエメンに48万円を送金したい。インスタグラムで知り合ったイエメンにいるスペイン国籍の外科医からプロポーズされた。会ったことはない」などと説明したということです。

宮古さんたちは詐欺を疑い、送金をしないように説得し女性は被害を免れたということです。

女性はその後、警察に相談し「結婚後に2人で使う現金2億4000万円を配送したいので、送料を振り込んでほしいと頼まれた」と話していたということです。

SNSなどで知り合い恋愛感情を抱いた外国人を名乗る相手に、一度も会わないまま金をだまし取られる手口は「国際ロマンス詐欺」とも呼ばれ、県内では去年、数件の相談が警察に寄せられましたが、ことしはすでに20件以上と急増していて、実際に金を振り込んだケースもあるということです。

感謝状を贈られた宮古さんは「大切なお金を守ることができてうれしい。これからも親身になって客の話を聞き、詐欺の被害を防ぎたい」と話していました。

盛岡東警察署の大槻勝生活安全課長は「今回のような手口は年代・性別問わず増えている。SNSのやり取りには注意し、詐欺を疑ってほしい」と話していました。