閉店のペット店にイヌやネコなど300匹放置 県が保護

奥州市の閉店したペット店にイヌやネコなどおよそ300匹が、放置されているのが見つかり、岩手県に保護されました。
県は保健所や動物愛護団体などを通じて新しい飼い主を探すことにしています。

岩手県などによりますと奥州市にあるペット店では、経営者がいなくなり、ネコおよそ150匹とイヌおよそ60匹、それにニワトリやハムスターなど、合わせておよそ300匹が放置されていたということです。

動物愛護団体は経営者が死亡したとしています。

県は今月2日に放置を確認し、翌日から残された動物にエサを与えたり、店を掃除したりしながら、県内9か所の保健所などに移して保護したということです。

いつから放置されていたかは確認できないとしています。

この店では以前から何匹ものペットを1つのケージで飼ったり掃除がいき届いていなかったりしたことから保健所が15年前から繰り返し指導していたということです。

県は今後、保健所や動物愛護団体などを通じて保護したペットを新しい飼い主に譲り渡すことにしています。

岩手県県民くらしの安全課の佐藤義房総括課長は、「以前から指導はしてきたが結果的に多くの動物が放置されたことは非常に残念だ。今回は緊急的に保護したが、今後、適正な飼育が行われるよう指導していきたい」と話しています。

岩手県によりますと県内では飼われなくなったイヌやネコの引き取りが進み、殺処分はこの数年で大きく減っています。

2020年度はイヌとネコ合わせて300匹近くが処分されましたが、2014年度に比べると24%にとどまっています。

一方、譲渡は2020年度、およそ600匹で、2014年度の2倍近くとなっています。

今回のケースでは、岩手県が動物愛護団体と連絡を取りながら放置されたペットの引き取りを進めています。

イヌとネコ合わせて61匹を引き取った動物愛護団体「動物いのちの会いわて」では、新しい飼い主に譲渡できるよう、動物病院で健康状態を確認したり、ワクチン接種をしたりしています。

団体の代表をつとめる下机都美子さんは「こうしたケースではどこかの愛護団体が引き取る例が多く、解決に向けて行政が民間と協力しながら進めたのは初めてではないか。全国的にも珍しい取り組みで、成功させることがこれからの指針にもなると思う」と話しています。