宮崎大学が学内施設にネーミングライツ JA宮崎経済連に販売

国から国立大学に交付される運営費が減らされるなか、宮崎大学は、学内の施設に愛称を付ける権利「ネーミングライツ」をJA宮崎経済連に新たに販売しました。

施設の命名権、いわゆる「ネーミングライツ」が売り出されたのは、宮崎市の宮崎大学木花キャンパスにある農学部の講義棟の部屋で、「JAみやざき大地のチカラ」に愛称が決まりました。

この部屋で17日、お披露目のセレモニーが開かれ、鮫島浩学長と命名権を買い取ったJA宮崎経済連の坂下栄次会長が一緒にひもを引いて、愛称のプレートを覆っていた幕を外しました。

この部屋は広さ70平方メートル余りあり、ふだん学生が休憩や自習に利用しています。

命名権の契約期間は3年間で、使用料として経済連から大学に年間10万円が支払われます。

国立大学に対する国からの運営費交付金が削減されるなか、宮崎大学では新たな収入源を得ようと、3年前から学内の施設を対象に命名権の販売を始めました。

契約が成立したのは、太陽光発電の施設と工学部の講義室に次いで3例目で、このほか、図書館や学内の通りなどの命名権も売り出されています。

鮫島学長は「国立大学の財源が減っている分に比べると、金額としては大きくはないが、販売の実績が増えて草の根のように広がってほしい」と期待しています。