クーリングシェルター 宮崎市が大型商業施設を民間で初指定

暑さをしのぐことができる「クーリングシェルター」の指定が進む中、宮崎市では、民間施設として初めて大型商業施設が指定されました。

「クーリングシェルター」は、ことし4月から運用が始まった「熱中症特別警戒アラート」が発表された際に開放される施設で、自治体は公共施設などをあらかじめ指定することができます。

宮崎市ではすでに市役所の各庁舎など110か所を指定していましたが、収容人員に限りがあるため、民間事業者にも協力を呼びかけていて、今回、民間施設として初めてイオンモール宮崎が指定されました。

指定されたのは、1万6000人あまりを受け入れ可能ないすも設けられている施設の共用通路で、厳しい暑さが続く夏場は、特別警戒アラートの有無にかかわらず、開放するということです。

また、訪れた人が熱中症の疑いのある症状を訴えた場合に備えて、ことしから管理職や社員が「熱中症対策アドバイザー」の資格取得を進めているということです。

県内の自治体の中では、公共施設だけでは対応できないという課題があるため、民間の施設の協力を呼びかけてクーリングシェルターを指定する動きが広がっています。

イオンモール宮崎の田川雄介さんは、「地域貢献したいと考え取り組みに参加しています。買い物をしない人にも涼む場所として活用してほしい」と話していました。