大淀川支流で県が外来魚コウライオヤニラミの捕獲調査

大淀川水系の生態系を大きく変えてしまうと懸念されている外来魚のコウライオヤニラミ。
生息域がどれほど拡大しているのか調べる捕獲調査が行われました。

16日、県がコウライオヤニラミの捕獲調査を行っているのは、都城市を流れる大淀川の支流の6か所です。

このうち午前9時ごろから高崎川で行われた調査では、県の職員5人が川に入り、魚に電気ショックを与える特別な装置を使って30分ほど捕獲調査を行いましたが、この場所では、コウライオヤニラミは見つかりませんでした。

コウライオヤニラミは、朝鮮半島に分布し、大きさが最大30センチにもなる肉食性の魚で、京都大学などの研究グループが、大淀川水系での生息域が拡大していると指摘しています。

もともと観賞用として輸入されたものが、川に放流されて広まった可能性があるとされていて、大淀川の生態系を大きく変えたり絶滅のおそれがある固有種のオオヨドシマドジョウが捕食されてしまったりすることが危ぶまれています。

県水産試験場内水面支場の田口智也支場長は、「コウライオヤニラミが広く生息している可能性は、非常に高いと思うので、引き続き調査していきたい。もともと住んでいる魚への影響は大きく、これ以上、広げないようにして生態系を守っていきたい」と話していました。